海苔作りの発展 | 多摩川河口から鶴見川河口にいたる遠浅の海は「大師の海」と呼ばれ、魚貝類が豊富に採れる漁場として発展してきた。海苔養殖は、明治4年(1871)大師河原地区の漁師が国から海面使用権を得て開始された。「海苔」は水温の低い冬季に成育し、採取することから、初期は農閑期の副業として始められたが、次第に本業へと転換し、昭和9年(1934)頃には、400世帯の漁師と地方からの出稼ぎの人も手伝いに来ていた。 |
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海苔作りの転機 | やがて川崎が工業都市化していくなかで、埋立地の増加、水質の悪化から次第に漁業は衰退へと向かい、昭和47年(1972)には漁業権は放棄され、川崎の漁業は終焉を迎えることとなった。 |
用具の保存 | かつての地場産業を残そうと、「川崎の海の歴史保存会」が保存展示していた海苔養殖に関する伝統道具を展示のために、平成23年(2011)2月1日、「川崎の海苔づくり資料室」としてリニューアルオープンした。 |
展示内容 | 川崎の漁業の歴史を説明するパネルや、べか舟、網ひび・竹ひび(模型)、海苔下駄、振り棒、棒抜きがま、せい(藤壺落とし)、摘採機、まるざる、洗いざる、海苔簀(す)、海苔付け台(海苔樽)、海苔乾かし枠、海苔切り機などを展示。 |
利用時間 | 午前9:00~午後9:00 |
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休館日 |
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利用料 | 無料 |
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問い合わせ | 〒210-0869 川崎市川崎区東扇島38-1 川崎マリエン TEL:044-287-6000 FAX:044-287-7922 Email:メールフォーム |
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